Heaven from 3cm above
2001年01月04日
夢よりも現

毎年春になると必ず見る夢がある。
それはつくし(土筆)を摘む夢だ。
その愛らしさとほろ苦い大人の味が春の山菜として、
私の心をとらえつづけているのだろう  

夢の中ではなぜか普通の道端につくしがちょこんと生えていて、
「あら」なんてしゃがんで摘んでいるうちに、
あ、あっちにもこっちにも見たいな感じでつくし狩りは行われる。
一度、アーケードに点々と生えているつくしを摘んだこともあった。
どうせ夢の中なんだから菜の花畑やられんげ畑のあぜ道に生えていたっていいのに。

残念なことに今年はつくし狩りの夢を見なかった。
見たけど覚えてないのかしら。
でも、先日、梅林の足元一面に スギナ(杉菜)が生えていて、
その細い菜をそよそよさわっていたら、 見つけてしまったつくし一本。
旬を過ぎ、一人遅れて顔を出している つくしは、
すっかり大人になって姿を変えたスギナに隠れるようにひっそりとたたずんでいたのだった。  
夢よりも現で会える方が嬉しさも倍になる。
色もにおいも、手触りも、楽しむことができるから。

来年の春もまた会えるとうれしい。
ゆっくりと時間をつくって、 雪解けの野原一面のつくし達に出会い、
夢中で収穫の喜びを 味わい尽くしてみたいですね。

つくしは佃煮もいいけど、玉子とじにするとおいしいんだ、すごく。
酒の肴にもいいですよ。
山菜採り、温泉、おいしいお酒、この3点セットで。

舎長 明神慈