夕方 ねぎを切った まっぷたつに 上部を食した 美味しかった 熱を通すと甘くなるねぎ
夜中 残されたねぎを見た 真ん中の芯の部分が伸びていた 5mmも
私がうだうだしている隙に
美しい萌葱色が微かな光沢を放ち 私に向かってくる
夜なのに 私は太陽じゃないのに
愛しさに 根元の小さなヒゲに水をかけた 濡れるヒゲ 濡れる指
明日 あなたは私の一部になるだろう
舎長 明神慈