雪の京都 白い朝 私たちは急いでいた
ふと 空き地に目をやると 白い猫が横たわっていた
その美しさに足を止めた
全身の力が抜けている おだやかな寝顔のような ・・・・・
抜け殻と知り 朝の意識が剥がれ落ちた 音もなく 足元に
苦しんだ後もない 寒さに震え 丸まっているわけでもない
(病気で死んだ犬のシロは丸まっていた)
魂が 魂だけが旅に出たような
こんな死があるなんて
白い朝 雪のように白い身体 残して
舎長 明神慈