2006年08月11日
旅立つと、いろんなしるしが飛び込んでくる。
この夏何度も私を迎えてくれたのは
高い空を横切る飛行機雲。
「よく来たねえ。いらっしゃい。」
そう歓迎を受けているような 心浮かぶしるし。
奈良の天川村壺内に降りたって
境内横の砂利を踏みながら空を見上げたら
夕日に染まった飛行機雲。
立ち止まった瞬間にヒグラシの鳴き声。
360度、黄昏の音に包まれた。
動けない。空を見上げたまま。
番(つがい)のツバメがやってきた。
私の頭上をゆっくりと旋回している。
羽根の動きが見えるくらい、ゆっくり飛んでいる。
何度も何度も。
声をあげて泣きそうになって、あわてて唄を唄う。
唄を唄いながら、歩き出す。
私を待ってくれている人の元へ。
ツバメの舞をみやげ話にして。
舎長 明神 慈